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「シャッツキステ」というメイドカフェに行ってきた

AVTokyoの日は当日中に帰る予定だったのにバスが取れず、急遽、東京で一日泊まることにした。

泊まると言ってもカフェで夜を過ごしただけだったけど。

で、いろいろありはんだごてが欲しくなったりして、次の日バスまでの時間にふらっと秋葉原に行くことにした。

池袋で傘を無料で配るおじさんと話したりしてから、丸ノ内線淡路町へ。そこから10分ほど歩いて、秋葉原の電気街に着いた。

結局はんだごてを見るのは忘れて、あきばおーでオーディオケーブルを何種類か買った。無駄遣い。中古PCとかも見て回った。

いろいろ歩きながら、ふと、友人と前に秋葉原に来た時、メイドカフェに行こうと言って結局行かなかったことを思い出した。理由はなんだかんだだ。自分も友人もあまり積極的な人間ではないし、そもそもアニオタでもAKBファンでも何でもない、つまりは「秋葉原」という街に電気関係でしかつながりが無いような人間だった。

そんな二人の間に「メイドカフェ行こう」なんて話が出たのも、単なる好奇心。そんなわけでその時は結局うやむやになっておじゃんになってもなんにも不思議ではない状況だった。

ふとその時のことを思い出して、僕は「今度こそ」行く気になっていた。だって気になる。いやちょっと怖かったけど。せっかく可愛らしいメイド服を着たある一人の女性の店員さんが僕に「お帰りなさいませ、ご主人様☆」なんて言ってくれているのにうまい返しが思いつかずその場をしらけさせてしまったらどうしよう。きっとその一店員さんは少なからず心に傷を負うだろう。やばい。コミュ力無いのどうにかしないと。

でも行くしかない。だってきっと僕のコミュ力無いのは時間が解決してくれる問題じゃない。つまり、いつ行ったって同じってことだ。今行かなければ、この好奇心はいつまでも膨らむばかりだ。

というわけで、でもやっぱりガチガチのメイドカフェとかに行く勇気はなく、比較的オムライスにケチャップでメッセージを書かれたりしなそうだった「シャッツキステ」というお店に入ることにした。ここは正式には「私設図書館カフェ」とも名乗っており、その名の通り入るとまず大きめの本棚が目に入る。ちなみに入るときには「ご主人様〜」ではなく「ようこそお越し下さいました!」みたいな感じだった気がする。よかった。反応しやすい。

お好きな場所にお座りくださいと言われたので、端の方に一人で腰を落ち着けて店内を見渡してみた。外の光は入るのだけれども、景色はギリギリ見えないようになっており、心地よい非現実感を出していた。暗くはないけれども一つ一つの家具や小物がよく雰囲気を演出していて、まるでぐりとぐらの世界に入り込んだような、楽しさが溢れる空間。そんな空気を最も作り上げているのがメイドさんたちで、仕事がないときは二人のメイドさんがいつも、店の真ん中でとても楽しそうに何かのお話をしていた。かなりマニアックな話をしていたんじゃないかと思う。2時間くらいは店にいたが、一度もその話の内容についていけたことはなかった。アニメの話、マンガの話、その他謎のお菓子の話(?)... 途中から相席した方も、それまでずっと聴いていたのに「全くわからないですね...」とおっしゃっていたので僕だけ特別知識がないわけじゃない(はず)。ただ常連さんの中にはわかる方もいるようで、時々話に入ったりしていた。

ただ、彼女らの話を聞いているとなぜかほっこりするのだ。内容は全くわからなくても、メイドさんたちが楽しそうに全力でオタ話を展開してくれていると、こちらが安心してしまう。兎にも角にも、おかわり自由のセイロンティーをおいしくいただきながら、たまたま相席した方との出会いを楽しむには最高の空間だったのだ。帰る時間にはすっかりこの場所を好きになってしまっていたので、また来ますと伝えて店を出た。物語の中のようなお店と、個性が強すぎるメイドさんたち。その組み合わせが本当に滑稽で、楽しくて、夢を見ていたようだったと、店を出てから振り返った。

http://schatz-kiste.net/index.html