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言いたいことが言えないSNS

TwitterFacebookなどのSNSで投稿するってことは、その投稿が複数の人の目に触れるってことだ。

もちろん投稿するときはそのことを意識しながら文章を書くわけだけど、それが過ぎるとなんにも書けなくなるっていうのは割と多くの人に共感してもらえる気がする。

いわゆる「リア垢」とかを分けてる人は別かもしれないけど、少なからずSNSにはリアルで知ってる人がいる。背景や性格を知ってる人がいる。どんな仕事をしてるかとか、何が好きで何が嫌いか、こんなのリアルで友人じゃなくても知ってるか。

まあともかく、そんなのを一つ一つ検証して、炎上を恐れる有名人のように一人一人に当たり障りのないように... と気をつけようとすると、結果的に何も書けなくなる。

書けるのはそれこそ「起きた」とか自分に関する何気ないことだけだ。僕にとって、そんなSNSはひどく窮屈に感じるし、そんな風に気にしてしまうならむしろSNSなんてない方がいいとさえ感じる。

自由を奪い取られた感じがするんだ。それを書けないことで、自分が何か悪いことをしているような。意味のない罪悪感。

実際、たとえばあるミュージシャンが嫌いな人がいたとして、その人の前でその話題を出すのは粋じゃないだろう。相手からすれば嫌味にも感じるよね。そのミュージシャンの話題以外にも、その場の全員を楽しませるような話題はあるだろうし、できるだけ誰かが気持ちを害するような事態は避けるべきだ。

でも、SNSではそういう気配りはできない。できるとしてもかなり面倒だし、そもそもお互いの好き嫌いなんて知らないままつながっていることだって多い。

だったら万人受けする話題だけを書くしかないのか。でも万人受けする話題ってなんだ?

結局そんなのほとんどないってなる。だから、SNSではそんな状況を使う人全員が理解して、情報を受け取る側で目や耳を自分で塞ぐしかないんだと思う。

SNS慣れしていないと、必要以上に自分のことを言われているようにとらえがちだけど、あまり共感できないなと感じる投稿に出会ったら、今相手が見ている世界に自分はいないんだな、そんな余裕ないんだなと思ってスルーするのもいいと思う。

そして、許すこと。その話題は自分がいない時にされたものだから。

そのくらいの心持ちの方が、うまくこの情報過多な時代を渡っていけるんじゃないか、なんて思った。